概要
Zabbix 4.0で利用していたDB(MySQL8.0)を、別に構築したZabbix6.0サーバから参照した時に、利用できるのかを検証してみた。
結果
検証した結果では、別構築したZabbix6.0サーバのホスト名とIPアドレスを、Zabbix4.0で動作していたサーバと同じホスト名、IPアドレスにすればZabbix6.0の管理画面は起動できた。ただし、Zabbix4.0の管理画面は利用できなくなった。
環境
・Mac OS Monterey 12.4
・UTM v4.4.4
・UTM上の以下仮想マシン3台で検証。
実行内容
- 「orecentos7」にアクセスして、Zabbix 4.0 の管理画面を表示
- Zabbix4.0で利用していたDB「oredb」を「orecentos8a」でも利用する設定にして、「orecentos8a」でZabbix6.0を起動してみた。
- Zabbixサーバのログファイルを確認。DBに格納された情報がZabbixバージョン4なので、アップグレードが自動で開始した。
- update処理が進む
- DB処理の権限が不足しているエラーメッセージが出力されてた
- DB処理の権限を付与するために、oredbのMySQLに接続して以下を実行。
SET GLOBAL log_bin_trust_function_creators = 1; - ZabbixのDB更新が実行開始された。
- 更新は進む
-
エラーメッセージ。Zabbixサーバは、orecentos7、192.168.64.2で登録されているためと思われる。
-
この時点で、Zabbix4.0の管理画面も見れない状態になった。DB情報がZabbix6.0になっているエラーメッセージが表示された。
- 「orecentos7」は停止して、「orecentos8a」のホスト名を「orecentos7」、IPアドレスを「192.168.64.2」に変更して、OS再起動。Zabbixは自動起動されて、無事エラーなしで起動できた。
- Zabbix6.0の管理画面も表示できた。
- 「oredb」のMySQLに接続し、権限付与したDB定義を忘れずに元に戻した。
SET GLOBAL log_bin_trust_function_creators = 0;
以上です。